100辞書・辞典一括検索

JLogos

18

オーハ島
【おーはじま】


久米島の東方800mにある奥武(おう)島の東方400mに浅海を隔てて位置する小島。アガリヌオー(東の奥武)・東奥武とも呼ばれ,奥武島とともに仲里村字奥武を構成。面積0.02km(^2)・周囲3.07km。東および南はサンゴ礁に囲まれた礁湖に面する。全島隆起サンゴ礁からなり,標高5m以下の砂地と琉球石灰岩に覆われた平地の島。オーハ島から北方約250mの海中にはイチュンジャ(糸謝)岩という隆起サンゴ礁の独立岩がある。この岩には拝所があり,「久米仲里旧記」によれば,昔,真謝村の「さすの大屋子」がここで権現の夢を見たことによるという(沖縄久米島資料篇)。明治末年まで無人島であったが,のち渡名喜島から2家族,次いで粟国(あぐに)島から1家族が移住し,大正中期にも渡名喜島から10数戸移住し,半農半漁の生活を営んでいた。第2次大戦後,人口は年々減少し,昭和56年には8戸・12人。周囲はモクマオウに囲まれ,海岸は海水浴に適するため,戦前から児童らの林間・臨海学校に利用されている。奥武島との間に橋が架かり自動車道が開通したため,今後ますますキャンプ地や釣場などの保養地として注目されると思われる。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7240078