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大見謝川
【おおみじゃがわ】


西表(いりおもて)島北東部を流れる河川。方言ではオミジャーカーラという。流域面積は2.25km(^2)。竹富(たけとみ)町上原東部を北流する。河口付近には300mほどの距離を隔てて,西にケーダ川,東にユシキダ川の河口がある。「八重山嶋由来記」には大め座川原とある(竹原家文書)。西表島北部の川は急峻な崖状の山地から一挙に200m近く流れ下るものが多く,崖の下には水田が開けていることが多かった。大見謝川河口付近の一帯も,第2次大戦後まで鳩間島の人々が田小屋を建て,小舟で通って水田耕作をしていた。ケーダ・ユシキダなどはいずれも水田地名である。西表島西部の人々は,この川の上流の山に多いコーガ(ホソバタブの樹皮)を線香の材料として売ったという。昭和52年に北岸道路開通に伴って大見謝橋が架けられた。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7240086