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沖大東島
【おきだいとうじま】


沖縄本島の東方海上380余kmに位置する無人島。ラサ島ともいう。大東諸島の南端に当たり,南大東島からは140余km,北大東島からは150余km離れている。北大東村に属し,1島で字ラサを構成する。大東諸島は,沖縄本島東方海上に位置することから,ウフアガリ島(方言で東の大きな島の意)と呼ばれ,それに「大東」という漢字をあてたもの(島尻郡誌)。また,同治2年(1863)英国海軍水路部出版の海図にラサ島とあり,同海図によると嘉慶25年(1820)ボナフィデン大尉が発見したという(大東島誌)。面積1.19km(^2)・周囲4.34km・最高標高33.0mの隆起卓礁からなる三角形の小島で,北大東島の住民は,沖大東島までの距離は経験的に那覇(なは)港までの距離の半分であるという。明治44年から昭和19年までラサ燐鉱(大正2年からはラサ島燐鉱)が燐鉱石を採掘しており,第2次大戦中は日本軍の気象観測地となった。昭和31年からは米軍の射撃場となり,同47年の復帰以降も引き続き米軍艦対地射爆撃訓練・空対地射爆撃訓練のための提供施設として利用されている。昭和53年以降は訓練の頻度が増し,現在は2日に1回の割で行われている。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
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