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嘉比島
【がひじま】


座間味島の阿真集落の南東海上約1kmにある無人島。慶良間(けらま)諸島の1島。方言でもガヒジマという。座間味村阿真に属す。面積0.12km(^2)・周囲1.53km・最高標高51m。中生代の千枚岩の岩峰のすそに少し海浜が開ける。比高10mを超える砂丘があり,海にすべり込むような様相を呈する。特に南西部から南部には裾礁が発達している。座間味島との間の海は特に潮の流れが早いので注意を要する。砂丘の背後にアダン群落,山地部にはコウライシバ・ソテツ・ギーマ・シャリンバイなどの小高木樹の植生が見られる。水利のきわめて悪い砂質の土壌であるが,座間味島の人々によって第2次大戦前からわずかな耕地が開かれ,戦後の食糧難時代にはイモなどが栽培されていた。戦前にはウサギの放し飼いが行われていたが絶滅し,代わって現在ではヤギが放牧されている。昭和53年西端の丘陵上に灯台が設置された。最近では座間味島からわずか4分で渡れるということもあって,夏場は海水浴などを楽しむ観光客でにぎわう。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7240241