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クーラ川
【くーらがわ】


西表(いりおもて)島北部を流れる河川。方言ではクーラカーラという。流域面積0.90km(^2)。竹富(たけとみ)町上原の中央部を北流する。昭和58年版の河川管内図にはタノラ川と見える。「八重山嶋由来記」では小浦川原と書き表わされている(竹原家文書)。河口付近一帯には,第2次大戦前まで鳩間島からの通い耕作によって水田が開かれていた。「八重山民謡誌」によれば,上原・船浦方面で耕作していた鳩間島民が西表島民によって水田を奪われたため新たに開いた水田であった。この新開地の地名は「鳩間節」ではインダ(伊武田)・クーラ(小浦)・フクハマ(福浜)・シザバナリ(下離)と並び称されている(八重山島歌節寄28/歌謡大成Ⅳ)。これらの地名は西表の方言ではインダ・クーラ・ククハマ・シチャバナリと呼ばれている。昭和52年の北岸道路開通に伴ってクーラ橋が架けられた。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7240425