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慶佐次川
【げさしがわ】


沖縄本島北部を流れる河川。方言でギサシガーという。津波(つは)山の東麓を源とし,東村の南西部,慶佐次の字域を東南に流れて有銘(あるめ)湾に注ぐ。河川延長5.8km・流域面積6.1km(^2)。大部分は標高100m台の低平な海岸段丘を開析して流れる。流域の段丘上には,サトウキビ畑・パイナップル畑が広がっている。河口付近にはわずかな沖積地が形成され,左岸には中心集落慶佐次がある。河口付近の流域に長さ約1kmにわたって,沖縄本島最大のヒルギ林の群落があり,低木性のメヒルギが流水の近くや下流側の林縁部に生育し,その後方にタコ足状の気根を出したヤエヤマヒルギが,また群落の中央部から最後方にかけて高木性のオヒルギが分布。昭和47年慶佐次湾のヒルギ林として国天然記念物に指定された。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7240530