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こちやひら
【こちやひら】


「おもろさうし」に見える坂の名。沖縄市古謝(こじや)の東側から同市大里の国道329号に通ずる坂のこと。巻2-38,No.79の1首のみに次のように謡われている。一こゑく世のぬしの(越来世の主が) わしのみね ちよわちへ(鷲の嶺にましまして) いみやからと こゑくは(今から,越来は) いみきや まさる(いみきや勝る)又あかる世のぬしの(揚がる世の主の) こちやひら ちよわちへ(古謝坂にましまして)「いみき」は土地の霊気という説(思想大系)と,よい神酒という説がある。大意は,越来世の主が(国見のため)鷲の嶺・古謝坂にいらっしゃったからには,越来は豊かに栄えることであろう,となり,按司ほめと土地ほめのオモロである。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7240581