100辞書・辞典一括検索

JLogos

21

潮渡川
【しおわたりがわ】


那覇(なは)市西部を北西流する河川。河川延長1.0km・流域面積0.50km(^2)の2級河川。前島1丁目の美栄橋下で安里川支流久茂地川から分流し,前島1~2丁目と久茂地2丁目,前島3丁目と松山2丁目の境界を流れ,若狭3丁目の中央部を貫流して那覇港に注ぐ。第2次大戦後那覇港周辺の埋立てとともに開削・整備された河川で,上流から前島橋・潮渡橋・若松橋・夫婦橋などが架かり,河口付近には若狭公園がある。潮渡川流域はかつては潟原と呼ばれた低湿地帯で,その中を流れる小流がのちに潮渡川となった。旧若狭町と泊の前島を結ぶ浜街道は潟原を横断し,小流を徒歩で渡ったが,この渡り口を潮渡口と称した。しかし海水が満ちると徒歩ができず,十貫地経由の回り道をしなければならなかった。明治42年潮渡口に木橋の潮渡橋が架けられ,その不便が解消された。この橋は国頭(くにがみ)街道を擁する交通の要衝に当たっていたが,沖縄戦で壊滅,戦後鉄筋コンクリート造りの現在の橋が架けられ,国道58号が通過する。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7240676