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銭田川
【ぜんだがわ】


久米島の南東部を西北から東南へ流れる河川。延長5.25km・流域面積5.43km(^2)。仲里村比嘉の北東端の高地にあるテーバル池に源を発し,東方平地に流下し,比嘉集落の北方を南西に流れ,真我里(まがり)集落の北から西を迂回して銭田と真我里の境界付近で東シナ海に注ぐ。かつては蛇行形で,スルギ原と呼ばれる低湿地を形成していたが,耕地整理後は島内最大の米作地となった。近年サトウキビの最多産地となっている。河口付近は,川幅広く入江状で,海水が入るので,戦前までは沿岸の砂地を利用して製塩が行われ,全島に塩を供給していたが,戦後は廃業した。河口の左岸から北は砂浜と砂丘が続き,浜はイーフビーチと名付けられ,砂丘上にはホテルが建設され,夏の観光保養地となっている。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7240873