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大保川
【たいほがわ】


沖縄本島北部を流れる川。方言ではテーフーガーといい,大保大川ともいう。大宜味(おおぎみ)村と東村の境にある玉辻山の北を源として南流し,大宜味村田港に入って西流し,田港と大保の境付近で塩屋湾に注ぐ。下流で塩屋富士・ネクマチヂ岳などの山地間を南流してきた大工又川を合流。2級河川。河川延長11.6km・流域面積23.64km(^2)。流域は大宜味村内の6字にまたがり,村内では最も水量の多い川である。河口は塩屋湾の最奥部に当たる。ここに大保大橋が架かり,その南側に大保集落がある。集落の前は土砂の堆積した湿地帯で,マングローブの群落がある。湿地帯の一部は埋め立てられ新道となった。大正初期までは,この湿地帯で製塩が行われていた。河口右岸の田港側にはパイン工場・消防署・一心療護園などがある。大保大橋の上流には田港橋が架かる。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7240904