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慶伊干瀬
【ちいびし】


沖縄本島那覇(なは)市の西方約11km海上に点在する環礁群。慶伊瀬島とも書く。渡嘉敷村に属し,神山島・ナガンヌ島・クエフ島の3つの無人島からなる。「水路誌」では神山島は慶伊嶼,ナガンヌ島は亀洲,クエフ島は古伊奈と見える。面積および周囲・最高標高は,神山島0.26km(^2)・1.97km・10.7m,ナガンヌ島0.32km(^2)・3.06km・8.0m,クエフ島0.04km(^2)・0.62km・2m。神山島はおよそ北緯26°15′,東経127°36′。サンゴ礁の上部がわずかに離水したもので,神山島の最高点付近には狭い草地が形成され,島の東端に灯台が設置されている。採砂場となったこともある。周辺の海域は昔から好漁場として知られ,かつては那覇や糸満(いとまん)などの漁民が小屋を建てて漁を行った。現在では,那覇からの釣船が釣場としている。沖縄戦時には米軍はこの地に砲座をすえて沖縄本島南部を攻撃した。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7241006