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知念大川
【ちねんおおかわ】


知念村知念のクルク原にある泉。方言ではチニンウッカーという。第2次大戦前は知念・具志堅の簡易水道の水源地で,現在は付近の水田の用水に使用されている。稲の発祥地とされ,アマミキョが天から稲を持ち帰り,知念大川のうしろにまいたという(中山世鑑)。「由来記」では,アマミキョがニライ・カナイから稲種子を持って来て,この泉に植えたと伝える。「由来記」知念間切知念村の知念城内之殿の項には,アマミキョがはじめて稲をまいたのは同村の内川という田と伝え,稲穂祭には内川から根人が稲穂を取って,知念城内之殿に供えた。内川とこの泉が同じものかどうかは未詳。「おもろさうし」巻22-32,No.1539の題詞に「知念大川にて御規式の御時」とあり,国王の行幸で親拝された所でもある。現在でも沖縄本島各地から東御廻りの巡拝者が訪れる。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7241015