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名城ビーチ
【なしろびーち】


沖縄本島南部,糸満(いとまん)市名城の西南部にある海浜。方言ではナーグスクバマという。東シナ海に面し,喜屋武(きやん)岬から糸満沖に延びる礁湖の海岸に白い砂浜が続く。海は遠浅で,浜辺にはモクマオウやヤシ類を植え,キャンプ場・海水浴場として知られる。昭和36年7月21日に株式会社名城ビーチとして設立され,面積6万6,200m(^2)の敷地の中にバレーボールコート・プール・ヨットハーバー・キャンプ場などの諸施設がある。付近一帯はかつてカニクジ(兼久地)と呼ばれる砂質の畑で,スイカ・サツマイモ・ダイコンなどを栽培していた。名城にとっては砂地の解消と高度利用が以前から大きな課題とされ,第2次大戦後には砂地地域に客土搬入事業も行われた。海岸部は米軍の手で開発されたもので,米軍那覇(なは)航空隊のレジャービーチとして利用されるに至って名城ビーチの前身ができた。那覇市から車で30分の距離にあり,南部西海岸唯一のレジャービーチとして夏のシーズンには20万~30万人の行楽客を集める。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
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