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南部
【なんぶ】


(近代)昭和20年代~現在の地域名。沖縄本島南部とその周辺離島をいい,南部地区とも呼ばれる。島尻とも呼ばれる地域。行政的には,第2次大戦後から用いられ,現在の自治体では北から那覇(なは)市・南風原(はえばる)町・与那原(よなばる)町・豊見城(とみぐすく)村・東風平(こちんだ)町・大里村・佐敷町・知念村・玉城(たまぐすく)村・具志頭(ぐしかみ)村・糸満(いとまん)市および離島の仲里村・具志川村・渡嘉敷村・座間味村・粟国(あぐに)村・渡名喜村・南大東村・北大東村からなる。昭和56年に設定された広域市町村圏では,南部圏域とされたが,これには中部の宜野湾(ぎのわん)市・浦添(うらそえ)市・西原町を含んでいる。狭義には,離島を除く沖縄本島南部の市町村をいう場合がある。本島南部は,沖縄戦最後の激戦地となり,その戦場を南部戦線という。県の出先機関として,南部福祉事務所・南部病害虫防除所・南部農林土木事務所・南部農業改良普及所・南部林業事務所・南部土木事務所があり,これらは那覇市に集中する。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7241329