真喜屋大川
【まきやおおかわ】

沖縄本島北部を北西流する河川。方言ではマギャーアプハーという。河川延長3.25km・流域面積4.99km(^2)。国頭(くにがみ)山地の多野岳に源を発し，名護市真喜屋と仲尾次の境界をなし，真喜屋で羽地内海に注ぐ。真喜屋の東部をこの川とほぼ並行して真喜屋満川（真喜屋濁川）が流れ，地元では真喜屋大川をアプハー，真喜屋満川をマンカーと呼び分けている。両川の流域に形成された沖積地は，かつてはマギャーターブックヮ（真喜屋田圃）として知られた美田地帯で，近世に仕明地として開田され，大正期には耕地整理を施し，一面の沃地であったが，昭和35年頃からサトウキビ畑に転換され，同45年頃には水田は全く見られなくなった。

KADOKAWA 「角川日本地名大辞典」 JLogosID : 7241733