与那良川
【よならがわ】

西表(いりおもて)島東部を流れる河川。方言ではユナラカーラという。竹富(たけとみ)町古見(こみ)の北東部を東流し，美原集落の北側で海に注ぐ。流域面積1.41km(^2)。「八重山嶋由来記」に与那良川原と見える（竹原家文書）。流域一帯は広大な水田地帯で，古見の人々のほかに，近世の人頭税が課せられていた頃から竹富島の人々が河口付近の由布(ゆぶ)島に小屋を建てて寝泊りし，通い耕作をしてきた。現在は，由布島からの移住者によって立てられた美原集落の人々がユナラの水田の一部を耕作している。

KADOKAWA 「角川日本地名大辞典」 JLogosID : 7242044