100辞書・辞典一括検索

JLogos

25

琉球弧
【りゅうきゅうこ】


九州と台湾の間にある島々の総称。琉球の島弧を意味する地理上の名称。一般に用いられる時は奄美諸島(鹿児島県)から沖縄県域の島々を指し,琉球列島とも呼ばれるが,原義は九州・台湾をも含む。名称は最初の日本地質構造図を完成させたナウマンが,その著書「日本群島の構成と生成」の中で用いている「Liukiu Bogen」の和訳で,琉球彎とも訳された。明治20年代以降の地質学論文に琉球弧と琉球彎がどちらも使用されてきた。第2次大戦後には琉球弧に統一されて用いられている。なお,沖縄で琉球弧の名称が多用されるようになったのは島尾敏雄の随筆「琉球弧の視点から」など,昭和35年以降のことである。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7242065