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石井郷(古代)


 平安期に見える郷名。「和名抄」碓氷郡八郷の1つ。高山寺本では以波為,東急本では伊波井と訓む。郷域は「地名辞書」では「今磯部の東に岩井あり,近年大谷,野殿と相併せ,岩野谷村と改む,即其地なり」とし,「日本地理志料」では「亘板鼻,中宿,野殿,大谷,鼻高の諸邑,盖其地也」とする。現在の安中【あんなか】市岩井が遺称地と考えられ,碓氷川右岸の同地を中心とした地域と考えられる。なお,上野【こうずけ】国分寺跡から出土した文字瓦銘に「石井」「石」とあるものが見られる。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典(旧地名編)」
JLogosID : 7281651