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ウペペサンケ山
【うぺぺさんけやま】


十勝地方鹿追町と上士幌町の境界にある山。標高1,870m。石狩山地南部に位置し,いわゆる裏大雪連峰の石狩岳・音更山・ニペソツ岳より南に続く。南に然別(しかりべつ)湖を囲む火山群,東方に音更川・糠平湖がある。山頂部は屏風を立てたように一定の高まりをもち,東西両端の標高が1,834.6m(三角点),1,836m,最高点はこの中間にある。山体は第三紀中新世の火山活動の所産で,山頂を含む大部分は溶結凝灰岩,北東の山麓部はプロピライトからなり,長い浸食で頂上部の急峻部を除き穏やかな山容。松浦武四郎の「戊午日誌」では然別川の水源としてこの山を挙げ「ウベベサンゲノホリ」と記す。「北海道の地名」によるとウペペ・サンケは,「雪融け水を・出す」の意。糠平温泉から糠平川沿いに登るコースがある。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
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