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カムイエクウチカウシ山
【かむいえくうちかうしやま】


日高地方静内町と十勝地方中札内村との境界にある山。標高1,979.4m。日高山脈襟裳国定公園の特別保護地区(昭和56年指定)。日高山脈第2の高峰で,山脈中央部のこの山一帯が最も険しく,西側は静内川上流のコイボクシュシビチャリ川,東側は札内川の谷が深く山脈を刻む。南へコイカクシュサツナイ岳(1,719m)・ヤオロマップ岳(1,794.3m)と続く。山体は,頂上を中心にX字をなす4本の稜をもち,東斜面・南斜面にカール(圏谷)を抱く。岩質は山脈の中軸をなす変成岩・ミグマタイトからなる。日高縦走登山の中心にあたる。昭和59年10月,日高横断道路(道道静内中札内線)が着工され,自然保護か地域経済発展かが問われている。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7600126