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笹山
【ささやま】


檜山地方の厚沢部(あつさぶ)町と江差町の境界にある山。標高583m。2峰からなるので二子山ともいう。付近は海岸段丘がよく発達し起伏が小さい。東に八幡岳(664.5m),北西に元山(522.0m)があり,江差付近でよく目立つ山となる。豊部内川,厚沢部川支流の古佐内川,天ノ川支流の目名川などが開析し,地質は古生代松前層群のチャートからなる。山頂には笹山稲荷が祀られ,かつて祭礼には豊川町・新栄町(旧豊部内)の若者が笹竜胆の法被を着て町中を練り歩く笹山奴があった。鰊漁業の守護神として信者も多く,藩主松前氏の崇敬も篤かった。姥神大神宮・山神社とともに江差三社と称する。山名はこの山に笹が多いことによる。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7600165