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空沼岳
【そらぬまだけ】


札幌市南区南部と恵庭市北西部との境界にある山。標高1,249m。山体は空沼溶岩と呼ばれる第四紀更新世の輝石安山岩からなり,北東斜面には岩屑堆積物も確認され,真駒内川の源流地となる。登山コースは空沼二股から万計沢沿いに登る。標高900mには針葉樹に囲まれ,オショロコマの生息する万計沼,標高1,100mにはダケカンバに囲まれた真簾沼があり,ハイマツに囲まれた岩の多い頂上に達する。頂上から西側に羊蹄山やニセコ連峰,南側に恵庭岳と支笏湖が眺望できる。景観の変化に富み,比較的容易に登れる山として札幌近郊で最も親しまれる。万計沼には北海道大学の空沼小屋と定山渓営林署の万計山荘がある。山頂から西側尾根伝いに札幌岳への縦走ルートもある。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7600246