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名寄川
【なよろがわ】


上川地方を流れる1級河川。天塩川水系の支流。流路延長63.7km,流路面積743.7km(^2)。北見山地柵留(さつくる)山(852.3m)の北麓に水源を有し北流する。下川町一ノ橋付近から西流し,下川町市街地の西側で下川パンケ川・サンル川などと合流,さらに名寄盆地の東端を北流して名寄市市街地の北側で天塩川に合流する。上流部は豊富な森林資源に恵まれ,下川町には製材業などが発達する。ペンケ川上流には下川鉱業下川鉱山(含銅硫化鉄鉱)があり,サンル川上流には合同資源産業のサンル鉱業所(金・銀)がある。下川鉱山は全国でも上位の産銅量を誇ったが,近年採掘条件の悪化,鉱石品位の低下,輸送コストの上昇などにより採鉱規模も縮小し,かつての面影はない。中流部の下川町市街地から上名寄にかけては幅2kmほどの谷底平野が開け,水田のほかビート・馬鈴薯などの畑作や酪農が行われる。河谷に沿って名寄本線と国道239号が走り,道北とオホーツク沿岸を結ぶ幹線となっている。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7600339