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袴腰岳
【はかまごしだけ】


渡島(おしま)地方南茅部町と函館市にまたがる山。標高1,108.3m。横津岳とともに亀田山地の主峰をなす。北麓を磯谷川,南麓を亀田川が開析し,横津岳と袴腰岳との間は鞍部をなす。山体は鮮新世の安山岩からなる。南方には庄司山(570.4m)がある。寛保2年松前藩主11世松前邦広が庄司山への松前城の移転を計画したが,邦広の死により実現しなかった。山名は山の形が袴の腰に似ていることからの命名か。頂上近くまで矮小化したエゾノダケカンバ,ミヤマハンノキなどがハイマツに混生し,高度の割に高山性草木がみられ,下部斜面にはエゾノダケカンバ・チシマザサ群落が分布。北方磯谷川沿いに磯谷温泉がある。同名の山は,渡島地方松前町と福島町間,檜山地方上ノ国町と渡島地方知内町にもある。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
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