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ハッタオマナイ山
【はったおまないさん】


ハッタオマイ岳ともいう。胆振(いぶり)地方穂別町と日高地方平取(びらとり)町との境界にある山。標高1,021m。夕張山地東縁の南部に位置する。東麓に沙流(さる)川右岸支流のニセウ川,西麓には鵡川(むかわ)が南流する。山域一帯は神居古潭変成岩帯にあたり,山体は先白亜系日高累層群の砂岩・泥岩からなり,蛇紋岩が貫入する。山名は「北海道地名誌」によると,ハッタオマナイは淵にある川の意で,この川の奥山に由来する。明治43年苫小牧の王子製紙の操業以降,山域ではパルプ材が切り出され,昭和25年頃までニセウ川から沙流(さる)川へ流送された(平取町史)。現在,山域の森林はトドマツ・ハンノキ・クルミ・ナラ・ヤナギなどの二次林となる。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7600360