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北鎮岳
【ほくちんだけ】


上川地方東川町と上川町の境界にある山。標高2,246m。旭岳(2,290.3m)に次ぐ道内第2の高峰。大雪山国立公園のうち。大雪火山群に属し,中央火口丘の北側に位置する。洪積世中期から後期にかけての中期大雪火山群形成期に噴出した安山岩質の溶岩円頂丘で,その後大雪山頂上部に御鉢平カルデラが形成された。北鎮岳はこのカルデラ噴出物からなる雲の平の平坦面から比高約250mで,一部はカルデラ噴出物に覆われる。山頂部は円丘状で東西に長く,火口はない。南東麓面には白鳥の雪渓・千鳥の雪渓などの雪田が残る。西麓面は岩塊が集積した一面の岩海で,岩塊の間の砂礫地にはチングルマやコマクサなどの高山植物がみられる。北西にある愛山渓温泉からの登山コースは頂上の分岐点を経て,東は黒岳・層雲峡,西は旭岳・旭岳温泉へ向かう。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7600411