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武利岳
【むりいだけ】


上川地方上川町と網走地方丸瀬布(まるせつぷ)町の境界にある山。標高1,876m。石狩山地中央部にあり壮年期の高山地形をなす。東麓は武利川,西麓は石狩川の支流ニセイチャロマップ川が開析し,鋭い山峰をなす。特に,東の武利川や二股川沿いの開析は著しく,急崖が連続する。南方には武華岳・三国岳・石狩岳などが続く。地質は三畳紀からジュラ紀に属する日高層群で粘板岩・砂岩からなる。武利岳から武華岳に続くやせ尾根一帯は千枚岩化の変成作用が著しい。登山コースは石狩川上流の大函からと,丸瀬布町からの2ルート。沢筋から尾根斜面下部にかけてはアカエゾマツ・トドマツを主とする針葉樹林,尾根筋や尾根斜面中・上部にはダケカンバを主とする広葉樹林,中間には針広混交林が分布。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7600436