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余市岳
【よいちだけ】


札幌市南区と後志(しりべし)地方赤井川村の境界にある山。標高1,488.1m。後志火山性台地の赤井川カルデラ西部に位置する火山で,朝里岳(1,280.8m)・丸山(450.8m)などとともに第四紀更新世に活動した。札幌市近郊の山地では最高峰をなし,北東の朝里岳・白井岳(1,301.6m)とともに余市三山と呼ばれる。山頂部は平坦で笠を伏せた形に見え,古くからスキーツアーのコースとして親しまれてきた。積雪期の登山コースは,白井川右股沿いの白井小屋からのルート,定山渓高原国際スキー場のある朝里岳山頂付近からのルートが主なもの。夏の登山路は赤井川側からのコースがあり,2時間半で頂上に達する。山麓は主としてシラカバ,中腹ではダケカンバやエゾマツ・トドマツなどの混交林が卓越し,標高1,200m付近からはハイマツ帯となる。頂上直下にはお花畑が広がり,近郊の山々を一望できるため登山者に人気が高い。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7600461