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当楽峡
【あてらくきょう】


北上市の西部を東流する和賀川中流域に位置する峡谷。湯田ダムから約1km下流の当楽沢との合流点付近から国鉄北上線和賀仙人駅までの約4kmに及ぶ。古生層を変成させた花崗岩類が隆起した層が,風化・浸食をうけた後海底に没してグリーンタフ変動の影響をうけ,堆積した時の層理を残したまま再結晶した層と古生層からなる地域に和賀川の浸食活動によるV字谷が形成されている。峡谷沿いにザクロ石を含むデンベルグ輝石,大理石・花崗閃緑岩などをはじめ,多種類の鉱石を産することから,付近には鉱山も多く立地する。峡谷内は巨岩・奇岩が見られ,秋の紅葉美にも優れる。西に接する湯田温泉峡県立自然公園の入口にも当たるため観光地としてにぎわう。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7600637