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駒ケ岳
【こまがだけ】


北上市南西部,胆沢(いさわ)郡金ケ崎町との境に位置する山。標高1,130m。焼石火山群の横列に属している。山体は輝石安山岩からなり,その噴出岩で覆われている範囲は狭く,小規模な火山であったらしい。山体はかなり浸食されており,火山地形は判断しにくく,円錐火山型であるとしても決め手はない。しかし円錐火山らしい裾野を東に向かって引いている。北側にある夏油(げとう)温泉が登山口で,牛形山・経塚山とともに夏油三山と呼ばれる。山頂には駒形神社(水沢市)の奥宮が祀られている。その祠は,北上市和賀町煤孫にあったものを嘉祥3年慈覚大師が当山頂に移したという由来や,坂上田村麻呂が愛馬の霊を弔うために,自分の兜に納めてあった8体の仏像のうち1体を祀ったものという伝えもある。明治36年山頂の神霊を水沢市の現在地に奉遷した。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
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