北泉ケ岳
【きたいずみがたけ】

黒川郡西部の大和(たいわ)町と仙台市の境にある山名。標高1,253.1m。「安永風土記」に北泉峰御林とある。東南1.5kmに泉ケ岳（宮城郡）があり，郡西部山岳地帯の1,000m級高峰の東端に位置する。北方升沢・嘉太神(かだいじん)，東南方泉ケ岳からの登山コースを持ち，西北方三峰山・蛇ケ岳・船形山（御所山）に通じている。北側を水源とする荒川（升沢川）は加美郡に入り鳴瀬川となるが，王城寺金洗堰により郡内大衡(おおひら)地区の用水に取水，また東北方の斜面を水源とする吉田川は嘉太神ダムを経て黒川郡の中心を流れ，同郡中央の沖積耕土の主要水源となっている。

KADOKAWA 「角川日本地名大辞典」 JLogosID : 7600837