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出川
【いでかわ】


仙北(せんぼく)郡六郷町と仙南村を流れる川。六郷町六郷東根字蛇沢に始まり,途中,仙南村野荒町付近で国道13号を横断し,飯詰(いいづめ)山の北側から流路を北西に変え,糠淵で厨(くりや)川と合流する。さらに百目木(どうめき)・板杭(いたぐい)・釜蓋(かまのふた)・一本木・万願寺の諸集落を流れ,新藤木で横手川に流入。流路延長14km。川名の「イデ」は井出とも書き,湧水の意。同種の地名は長野県に多い(地名語源辞典)。上流域は清水が湧出して,古来どんな旱魃でも涸れず周辺の土地を潤してきた。しかし,蛇行が著しく,集中豪雨時の氾濫によって,さらには田沢疏水からの落水も加わり,しばしば冠水の被害を引き起こしてきた。これを解消するため,昭和40年から河川改修が計画され,上流20m・中流30~50m・下流100mにする川幅拡張工事が行われ,下流域では約30戸の民家が移転した。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7600919