院内川
【いんないがわ】

仙北(せんぼく)郡田沢湖町と角館(かくのだて)町を流れる川。田沢湖町院内岳（751m）南斜面に谷頭があり，途中で小白川・才津川を合わせ，角館町古城(ふるしろ)山の北側で檜木内(ひのきない)川に合流。当川および小支流の流下する山麓線は小屈折が多く，溺れ谷状の地形を示す。また，各河川の左岸地域に河岸段丘が発達し，開析扇状地の形状を示す。岡崎院内から河川に沿って登山道があり，標高641mの薬師峠を越えて，田沢湖畔の大沢へ抜けられる。支流の小白川流域の袖野(そでの)地区には，昭和26年の発掘調査で，組石群や縄文晩期の土器片が多く出土した袖野遺跡がある。

KADOKAWA 「角川日本地名大辞典」 JLogosID : 7600926