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虎毛山
【とらげやま】


山形県境に近く,雄勝(おがち)郡皆瀬(みなせ)村と雄勝町の境界に位置する山。皆瀬川と役内(やくない)川の分水嶺。奥羽山脈の1高峰で標高1,432.1m。累層下部は,湯ノ岱(ゆのたい)凝灰岩部層・大湯凝灰岩部層・北ノ俣(きたのまた)岩部層からなる。標式地は湯ノ岱・鷹ノ湯(たかのゆ)地区の役内川沿岸の露頭に見られる。岩石は,塊状浮石が主で,しばしば安山岩溶岩あるいは同集塊岩を挾在。山名は山腹の幾条かの沢が,縦縞のように見え,縞馬の横腹を思わせるものを,虎毛に見立てたことに由来するという。北の高松岳までの稜線沿いに登山縦走路が開かれ,山頂に避難小屋がある。山頂付近に池塘も点在し,高山植物も見られる。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7601004