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馬場目川
【ばばめがわ】


「ばばのめがわ」ともいう(地名辞典)。八郎潟の東部,南秋田郡五城目(ごじようめ)町と八郎潟町を流れる川。馬場目岳(1,037m)に源を発し,落合で大倉又(おおくらまた)沢と合流して北流する。杉沢付近で曲流・蛇行しながら西流する。荷背ノ峠付近で,南北に走る断層線を横切るため,狭隘部ができる。五城目町で富津内(ふつない)川と合流,下流では大川とも呼ばれ馬場目川三角洲を緩流し,八郎潟調整池に注ぐ。古名も大河と称し,流域の地名も大河と呼ばれた(三代実録)と認められる。流路延長17.4km,流域面積41km(^2)の2級河川。川名の「ババ」は崖を,「メ」は狭い場所を意味する(地名の語源)。上流に滝や渓谷があり,流域はスギ・ブナ・ナラの原生林に覆われている。杉沢には県営の発電所がある。中流の蛇行帯では,段丘上に集落が立地。下流部は水田単作地帯を形成している。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7601021