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矢島川
【やしまがわ】


上流は西無(さいむ)川・斉無(さいむ)川ともいう。仙北(せんぼく)郡千畑(せんはた)町と仙北町を流れる川。源は天狗(てんぐ)山分離丘陵の北端に当たる千畑町浪花地内で,第2田沢幹線用水路の落水口がある。「西無」とは扇状地特有の末無川を意味する。地形図では,本堂城跡のある館間付近で伏流して河道が消え,払田(ほつた)柵跡北側で再び地表水となって流れ,仙北町元田茂木(もとたもぎ)で丸子川に合流する。千畑町本堂城回の皆川寛司氏所蔵の慶長19年および明和4年の古絵図によれば,元本堂から館間に移った本堂氏が矢島川の水を湧水とともに城下の用水や農業用水として利用していたことがわかる。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7601052