熊野岳
【くまのだけ】
蔵王火山群の中央部にある山。標高1,841mで,同火山群の最高峰。山体は荒涼とした岩の原で,山頂に熊野神社を祀っている。近くに,斎藤茂吉の歌碑「陸奥をふたわけざまに聳えたまふ 蔵王の山の雲の中に立つ」が建っている。山形盆地を眼下に,遠く月山・鳥海山・朝日山地・飯豊(いいで)山地・吾妻(あづま)連峰を見わたせる。刈田岳(1,759m)の稜線は「御釜」を火口湖とする外輪山で,「馬の背」といわれている。年中西風を受け,特に冬季は強い季節風に吹きさらされる。
| KADOKAWA 「角川日本地名大辞典」 JLogosID : 7601112 |