甲子山
【かしやま】

「かっしやま」ともいう。西白河郡西郷村と南会津郡下郷町との境にある山。標高1,548m。日光国立公園のうち。那須火山群の一部を構成する鎌房(かまぶさ)火山群の南端にあり，南に1.5kmで旭岳火山群に続く。地質は甲子火山岩類と総称される安山岩質の溶岩・集塊岩・角礫岩などから成る。山頂から北東１kmに甲子峠（1,387m）があるが，いわき市と新潟市を結ぶ国道289号はさらにその北東約１kmにある鞍部を越える。東麓の阿武隈(あぶくま)川の谷底に甲子温泉があり，甲子山・旭岳などへの登山基地となっている。

KADOKAWA 「角川日本地名大辞典」 JLogosID : 7601245