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鬼面山
【きめんざん】


耶麻(やま)郡猪苗代町と福島市との境にある山。安達太良(あだたら)連峰最北端に位置する。標高1,481.6m。山頂部は溶岩円頂丘と思われる。噴出時期は安達太良連峰中でも古く,流出した溶岩の急崖が東側に絶壁をつくっている。安達郡大玉村の安達太良山相応寺および安達郡安達町の安達太良山円東寺の両縁起によれば,観応2年奥州探題畠山氏が吉良氏に攻められた時,幼少の畠山国詮を助けた鬼王丸の霊をのちに山頂に祀り,鬼面骨大明神と呼んだことから鬼面山の名がつけられ,会津藩領でも鬼面山の名が用いられた(新編会津・家世実紀)。鬼面山と吾妻山系の鞍部に土湯峠があり,鬼面山の絶壁下を通り土湯峠を経て会津へ至る道路が通じている(現国道115号)。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7601256