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箕輪山
【みのわさん】


耶麻(やま)郡猪苗代町と福島市との境にある山。安達太良(あだたら)連峰中の最高峰で標高1,718.5m。県花ヤエハクサンシャクナゲの自生地があり県の天然記念物に指定されている。「新編会津」には三国(みくに)山,又わり岳と記され,幕府領・二本松藩領・会津藩領の境界にあるためと注記されている。又わり岳の意は記されていない。また「家世実紀」元禄13年の条には北わり岳と記されている。箕輪山の語源は安達郡大玉村の安達太良山相応寺および安達郡安達町の安達太良山円東寺の両縁起によると,観応2年奥州探題畠山氏が吉良氏に攻められたとき,幼少の畠山国詮を助けた箕輪太夫の廟を死後山頂に建てて箕輪権現と呼んだことにちなむとある。北東斜面に爆裂火口があり,流出した泥流堆積物は土湯温泉付近にまで達している。箕輪山と鉄山の鞍部は古来弥陀ケ原(現笹平)と呼ばれ,吾妻修験道岳山駈(だけやまが)けのコースに当たり,東南部僧悟台への登山道が分岐している。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
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