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湯川
【ゆかわ】


会津布引山(1,081m)の北西斜面に源を発して北々西に流れ,会津盆地のほぼ中央で日橋(につぱし)川に合流する1級河川。延長約28km。流路の約6割は標高1,000~700mの山地を深く刻む峡谷で,谷底に断続的に分布する河岸段丘上に上流から二幣地(にへいじ)・中湯川・一ノ渡戸(いちのわたど)・川渓(かわたに)などの集落(多くは集団移転して廃村となっている)がある。会津盆地への出口近くに東山温泉があり,雨降滝・尼ケ淵などの景勝を伴う。盆地に出て,会津若松市街の南から西をめぐって流れるが,かつて応永26年の洪水で,それまで郭内を流れていた水路が現在のところに変わったといわれる。下流部には,河沼郡湯川村を中心に肥沃な水田地帯が広がる。湯川の名は東山温泉(旧湯本村)の湧泉にちなむものであり,かつては黒川と呼ばれていた。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7601351