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浅見山
【あざみやま】


県北西部,本庄市と児玉郡児玉町の境界をなす山。南西方にある生野(なまの)山と同じく,児玉丘陵の残丘として本庄台地上に孤立する。標高105m。地質は第3紀中新世の砂岩・泥岩よりなる。「郡村誌」によると,山頂から四分され,東側を大久保山,西側を浅見山または東山,南側を琴平山とか中山,北側を前山と呼び,山麓の四辺に位置する村ごとに山名が異なる。浅見山の名は,武蔵七党の児玉党阿佐見氏の在所に由来するもので,アサミは浅い水の意で,地下水が低く,昔から水害に苦しめられた地であるという(地名誌)。一般には,東半部を大久保山,西半部を浅見山という。東麓に宥勝(ゆうしよう)寺の弘法井戸があり,また延元2年に薊(あざみ)山合戦の舞台となったゆかりの地だが,早稲田大学本庄校舎の進出をはじめ,東端を上越新幹線,西端を関越自動車道が通過することになり,近年の開発により山容が大きく変わっている。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
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