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岩殿丘陵
【いわどのきゅうりょう】


比企(ひき)南丘陵ともいう。比企郡南部にある丘陵。県立比企丘陵自然公園のうち。丘陵の最高点は,136mの物見山(岩殿山)で,俗に「九十九峰四十八谷」と呼ばれるほど起伏に富んだ山である。地質は第3紀中新世と鮮新世(物見山礫層)よりなる。西へ続く尾根は雪見峠といい,風景が良い。その西方を鎌倉街道が通り,尾根道に史跡笛吹峠がある。また,物見山山頂の北側には,岩殿山正法寺があり,養老2年の開基と伝えられる。その東側には,鳴かずの池がある。この池は,坂上田村麻呂が岩殿山中に住みついた悪竜を退治し,その首を切って埋めたところが池になったという伝説をもつ。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7601755