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御岳山
【おんたけさん】


秩父(ちちぶ)郡大滝村と両神(りようがみ)村の境界にある山。標高1,081m。秩父多摩国立公園のうち。荒川をはさんで三峰(みつみね)山の北方に対峙する。北東へ猪狩尾根,南東へタカヤ尾根,南に強石(こわいし)尾根,西へ両神山へ続く尾根を張り出す。荒川本流とその支流の小森川の分水嶺。地質は秩父古生層の中津川層群に属し,砂岩・粘板岩・チャートからなり,カエデやクヌギを中心とした落葉樹の疎林におおわれている。木曽御岳を開山したと伝えられる地元落合出身の普寛上人によって18世紀末に開かれた山で,秩父御岳ともいわれる。大滝村落合の登山口には普寛神社があり,山頂付近には普寛上人由来の小祠もある。山頂は狭いが展望は素晴しく,秩父湖や雲取山など奥秩父の山や谷が一望におさまる。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7601774