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鐘撞堂山
【かねつきどうやま】


大里郡寄居(よりい)町と同郡花園(はなぞの)町と児玉郡美里(みさと)町にまたがる山。標高330m。南斜面は県立長瀞(ながとろ)玉淀自然公園のうち。戦国期鉢形(はちがた)城の見張所が置かれ,武士たちに火急を告げるため鐘撞堂が設けられていたことから山名となる。上武(じようぶ)山地の東端に位置し,顕著な山容をなす。山頂には3等三角点があり,第2次大戦中は防空監視の望楼が立てられた。南側中腹の馬騎ノ内(まきのうち)には奈良・平安期の廃寺跡があり,瓦片・坊跡が発見されている。ここから西方の円良田(つぶらだ)湖・五百羅漢で有名な少林寺を結び,ふるさと歩道として整備されたハイキングコースがある。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7601782