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大笄
【おおこうげ】


津久井郡津久井町と足柄上郡山北(やまきた)町の境にある山。標高1,510m。檜洞丸から犬越路までの北西に延びる主稜中の山で,檜洞丸の近くから,熊笹の峰(1,523m)・大笄・小笄(1,320m)と連なる。新第三紀中新世の丹沢層群下部の地層を源岩とする変成岩(ホルンフェルス)からなる。北側の神ノ川方面ではヤタの沢の源頭に当たるのでヤタの頭といい,山梨県南都留郡道志村では原ケ岳ともいう。南側に中川川の支流,凍(こごえ)沢があるところから,「こうげ」は凍えからだという説がある。また山稜の起伏が中国から伝わった笄(こうがい)(かんざしの一種)に似ることにちなむという説もある。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7602337