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行者岳
【ぎょうじゃだけ】


秦野(はだの)市と愛甲(あいこう)郡清川村の境にある山。丹沢山地の中央部付近,丹沢表尾根の新大日(しんだいにち)と烏尾(からすお)山の間に位置する。標高1,209m。周辺は新第三紀中新世の丹沢層群中部の凝灰岩層が分布する。表尾根随一の岩山となっており,谷から吹き上げる気流の通り道であるため気象の変化に富む。植物はアワビ・ウツギ・マメザクラ・ミツバツツジなどやイワギボシ・コバギボシのような温地を好む植物がみられ,また岩壁にはハコネコメツツジ・イワマツなどもみられる。山名は,かつて丹沢を修験の場としていた役小角にちなむという。役小角は別名,役行者とも呼ばれ,役行者を当山に祀ったのは,ここが厳しい修行場の1つとされていたことによる。登山路は表尾根のほか,水無川本谷沿いから政次郎尾根を経るものがある。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
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