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浅間山
【せんげんやま】


伊勢原市と秦野(はだの)市の境にある山。丹沢大山国定公園内にある。丹沢山系に属し,大山から南に派生した尾根上にあり,さらに南へは高取山(566.3m)・弘法山と続く。南麓に秦野ゴルフクラブがある。標高636m。地質は新第三紀中新世の丹沢層群中部の緑色凝灰岩からなる。山頂部には日本電信電話公社・東京電力の無線中継塔がたつ。東側山麓の伊勢原市大山,西側山麓の秦野市蓑毛はともに大山参詣の門前町としてにぎわったが,明治期になって東海道本線が開業してからは,最寄駅である平塚寄りの足の便のよい大山だけが栄えるようになり,蓑毛は衰退した。この傾向は,昭和2年小田原急行鉄道(現小田急電鉄)が丹沢山系の近くに開業してからよりいっそう助長され,東側の大山にはケーブルカーなどもできているのに対して,西側の蓑毛は普通の農業集落となっている。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7602420