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塔ノ峰
【とうのみね】


小田原市と足柄下郡箱根町の境にある山。湯本温泉の北方に位置する。標高566.3m。箱根火山の古期外輪山の一番東側に当たる。箱根登山鉄道塔之沢駅から塔ノ峰への登山道を約800m登った所に阿弥陀寺がある。その縁起によると,西天竺の阿育大王が8万4,000の宝塔を造立し,仏舎利を安置したものが日本の3か所にあり,そのうちの1か所が当山に当たるという。そこで寺付近を塔ノ峰といい,塔ノ峰の下部の沢を開墾した所を塔之沢と呼ぶ。なお阿弥陀寺はその後廃寺になったが弾誓上人が慶長年間に中興した(新編相模)。小田原の役の際,西に続く松尾山などと同様に秀吉が軍勢を送った記録がある(関八州古戦録)。今,箱根古期外輪山上を西へハイキングコースが延びる。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
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