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宮田台地
【みやただいち】


三崎台地とも呼ばれる。三浦半島の南部,横須賀市と三浦市の市界付近から城ケ島までに発達する隆起海食台地。当台地の地形面は,三浦市の引橋付近に小範囲に分布する下末吉面(海抜80~85m)と下末吉面の周辺に広がる平坦面であるが,浸食がかなり進む小原台面(海抜45~75m),小原台面の周辺から海岸線まで広がる平坦面である三崎面(海抜30~40m)の3面に区分される。小原台面は,三浦半島東部の横須賀市の小原台に対比される。三崎面は関東中部の武蔵野面に対比される。台地の北限は活断層である武山断層によって三浦半島中央部の丘陵性の山列と境される。台地の南縁は相模湾に面し,海抜20~30mの急崖が形成されている。台地上や台地周縁部には,縄文時代の諸磯(もろいそ)遺跡をはじめ数多くの遺跡や古墳がある。また,新井城跡などこの地方の豪族であった三浦一族の史跡も残る。現在,台地上の平坦面は畑作地として利用され,スイカ・三浦大根などの産地として知られる。台地南西端にある油壺湾や諸磯湾は,その溺谷地形を利用したヨットハーバーとなっている。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7602497